【購入が寄付になります】「新型コロナワクチン影の輪郭」読みました

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こんばんは!

今日はこちらの本についてです。

新型コロナワクチン 影の輪郭 単行本(ソフトカバー) – 2024/5/22

「新型コロナワクチン影の輪郭」購入までの経緯

ワクチン接種に対する私の考え

まずはワクチン接種に対する私の考えについて。これは当初から変わっていません。

命に係わる問題で、皆それぞれ事情があるのだから、接種したい人はすればいいし、したくない人はしなくていい

という考えです。

ワクチン賛成派でも反対派でもありません。

ワクチンハラスメントの報道から思ったこと

しかしワクチン接種が始まると、ワクチンハラスメントの話題を見かけるようになって。それで当初から私は、ワクチンを強要するなんて無責任にも程がある!!と憤りを感じていたんですよね。

命に係わる問題を強要してはいけない

例えば、学校での丸刈り強要について報道されることがありますが。髪の毛なら時間が経てばまた生えてきて元通りになるとはいえ、それでも強要は良くないこととみなされますよね?

一方ワクチン接種の場合、体質や体調によっては命に係わる問題で。強要された結果、命を失ったり再起不能になってしまった場合、元に戻すことはできないわけで。そんなことを強要するなんてとんでもないことだと思うんですよね。

すなわち、ワクチンの強要は丸刈りの強要などとは次元の違う話であり、信じられないほど無責任あるいは軽率な人間でなければできない、というのが私の認識です。

その後、ワクチンで体調不良や命を失った人々が次々と出てきてもきちんと対応しようとせず、こうして問題が深刻化している現状も、その無責任さの証拠と感じます。

また、体質は個人差が大きいもので、自分が大丈夫だからといって他の人も大丈夫なわけではないですからね。私たちが日ごろから美味しく食べているお蕎麦などですら、摂取するとアナフィラキシーを起こしてしまう人がいることを考えれば、ワクチンのような人工物はさらに危険な可能性もあると容易に想像できるはずです。

この辺は、丈夫な体に生まれた人ほど無神経な傾向があるので注意が必要だと思います。

病院巡りの経験からも感じる、改革の必要性

また私自身、コロナとは関係なく深刻な体調不良になったものの検査結果に異常はなくて、理解してくれる人が誰もいない状況で病院巡りをしていた時期があったのですが。私が無理だと言っても無視してきたり酷いことを言ってくる医師や施術者が少なからずいたんですよね。

そして強要された結果、体調が悪化したことはあっても改善したことはありませんでした。私は本当に無理なことしか無理だと言わないので当然の結果です。

そしてただでさえ大変な状況でさらに苦しい思いをするのは、強要した人間ではなく自分だけ。お金も時間も使って話も聞いてもらえずストレスを受けて体調も悪化して。本当に馬鹿馬鹿しいことです。

しかも病院も職場や学校などと似た部分があって、通ってみないと良いかどうかわかりませんし、酷い/合わないと思ったらすぐ次に移れるほど豊かな社会ではないですからね。そもそも患者、部下、生徒の意見より、医師、上司、教師の発言の方が正しいと決めつけられがちですし。私は基本的に「ここはダメだ」と思ったら即行くのを止めたり別の医師を希望しますが、次もその次もダメなことはありますし、我慢せざるを得ない場合には本当にストレスが溜まります。

そしてコロナやコロナワクチン後遺症に苦しむ方々の中にも、病院巡りで私と似たような経験をされている方がたくさんいて。私もワクチンに関して彼らのような環境にいたら、今とは違う選択をしていた可能性もあるなと感じて。他人事とは思えなくて。

ゆえに、困っている人すべてに救済申請が認められて欲しいと思うと同時に、KYで有害な医師を厳しく処分したり、上記のような「我慢」が当たり前でない社会に変えて行く必要性を感じます。不快な出来事によるダメージは、体調不良時の方がより大きくなるという意味でも、非常に重要な問題だと思います。

国以外も責任を問われるべき

そして最近になってワクチン後遺症の実態が徐々に報道されるようになってきましたが、個人的にはだけでなく、強要した組織や被害者の周囲の強要した人すべてに責任があると思っています。

というのも、私は接種するか否かでさんざん迷って、自治体から送られてきた書類にあった相談窓口に2度電話して話を聞いたのですが。親切丁寧な対応だった上に、接種するか否かはあくまでも本人が決める問題!というスタンスが徹底されていて。そのおかげもあって、最終的には他の人がどうこうは一切関係なく、自分の体とよく相談して納得いく選択ができたんですよね。

また、強要されて接種してしまった人の中には、国や自治体ではなくもっと身近な人々が原因になった人もいるはずだからです。むしろ、身近な人々こそが直に/対面で繰り返し強要できる、ゆえに従わないと被害が大きくなりがちという意味では、身近な人々の方が罪は重いとさえ思います。

現実的には、強要した個人まで責任を追及するのは難しいとしても、ワクチンを強要した病院・職場・学校などは国と同様に責任を問われるべきですし、強要した個人もこれを機に反省して、他人の命や人生を左右する重大な問題で二度と強要はしない!何かあったときに責任を取れない発言は慎む!と心に刻むべきだと思います。

「新型コロナワクチン影の輪郭」購入の理由

そんなこんなで私は「新型コロナワクチン影の輪郭」に出会いました。

新型コロナワクチン 影の輪郭 単行本(ソフトカバー) – 2024/5/22

そしてこの本の印税はコロナワクチン被害者や遺族の団体へすべて寄付されると知り、さらに著者の大石邦彦さんの、被害者や遺族一人ひとりの話を軽んじることなくきちんと聞いて寄り添う姿勢、フラットな視点で現実に起きていることを丁寧に報道し続ける姿勢が心に響いたので購入。

読んでみたら、大石さんだからこそ知り得たであろう情報も盛りだくさんで期待以上でした。

著者の大石邦彦さんについて

せっかくなので、大石さんのお人柄が感じられる内容も少し紹介しておきます笑。いつもおしゃれな服装だなと思っていたのですが、洋服店を営んでいたお父様の影響もありそうと感じました。

(P209~)

この頃から、私は Twitter(現エックス)を活用するようになっていた。私のラジオ番組『大石邦彦のNOW ON SHARE!』のものだ。

ここで、加藤厚労大臣にインタビューする直前に呟いてみた。

「今から厚労大臣にインタビューします」すると、即座にリアクションがきた。

「苦しんでいる人や泣き寝入りしている人もたくさんいます。どうか、その声を届けてください」「全力で応援しています」「頑張って切り込んでください」「ぜひとも国民の疑問をぶちこんでください」などのメッセージが届いた。

これで、改めて私は多くの人の代表としてこの場にいるのだと自覚した。

事あるごとに「マスゴミ」と揶揄される昨今だが、マスコミとしての使命と役割を改めて教わった気がした。

「声なき声にも耳を傾け、それを世に届けたい」やるべきことはひとつだ。帰りの新幹線の中で、缶ビールを飲みながら、そう実感した。

(P253~)

父は、ワクチン報道に関しては評価をしてくれていた。彼の口癖は、「人に感謝される仕事をしなさい」。「感謝される仕事にこそ値打ちがあるんだ」というものだった。

これが父の持論であり、自身の仕事へのモチベーションでもあったのだろう。

創業100年近い洋服店の二代目だった父は、「真新しい洋服を手にした時、お客さんの顔が笑顔に変わる。それを見るのが何より嬉しいんだ」とよく口にしていた。

そして帰り際に、笑みを浮かべて「ありがとう」と感謝されることに、たとえようのない幸せを感じていたようだった。

「人に感謝される仕事をしなさい」という父の遺言が、職種は違えども、私の胸の中にいつも響いていて、今も私の仕事を支えてくれている。

(P256~)

国がその存在を認めない「ワクチン後遺症」は、医師など医療界も認めることができない。国が認めず医療界も認めないものは、当然、行政も認めない。

そして社会全体が、つまり企業も学校も、さらには家族でさえ認めないことに繋がっていった。

実際、この報道が始まって以降、私の山形の実家の洋服店三代目の兄のもとに「あなたの弟の報道をやめさせなさい」という趣旨の電話が3件あった。

これまで実家にそうした批判の電話がきたことは皆無だったし、そんな反応があることは想像もしなかった。だからこそ、兄は私の身を案じてくれていたのかもしれない。

兄からこの話を聞いたのは、その時が初めてだった。きっと、私に余計な心配をかけまいと気遣ってそれまで伝えなかったのだろう。同時に、兄自身もこの報道を止めてはいけないと感じていたから、あえて報告しなかったとも言っていた。

私は、自分たちの取材姿勢に対して自信と誇りを持ち、一点の曇りもないつもりで活動してきたが、兄の話を聞いてから、少しだけ不安を覚えるようになった。

本当に、この報道は正しいのだろうか?実家への批判の電話の中には、「大石さんの報道を見て接種をやめようとしている知人がいる。どうしてくれる⁉」という意見もあったと聞いた。

人間のすることに「100%正しい」も「100%間違っている」もないと思う。しかし、父の言う「人に感謝される」どころか、人に批判され、迷惑がられては本末転倒ではないか。

自分たちの報道が正しかったのか?このまま継続してもいいのか?

弱気の虫が、私の中で少しだけ頭をもたげ始めていた。

(P273~)

このイベントの中で私は、視聴者から寄せられた「なぜ、CBCテレビだけはワクチン問題をちゃんと報道できるのか?」という視聴者の疑問にも答えた。私のもとに届く手紙やメール、街で問われる疑問で最も多いのが、この質問でもあった。

それだけ、ワクチン接種のデメリットや副反応についてほとんど触れない他のマスコミ報道に対して疑念を抱いている人が多いということだろう。

「マスコミには、何らかの圧力が強くかかっていて報道できないのではないか?」「政府からの言論統制ではないか?」と。

テレビ出演なども多い宮沢准教授によれば、他局では事前にプロデューサーらから「このことには触れないで」とか「この話はしないで」とトークに制限がかかるケースがあるという。しかし、CBCテレビではその制限が一切ないことに驚いていたようで、なぜCBCテレビは大丈夫なのか教えてほしいと、イベント会場でも宮沢さんに尋ねられた。

結論から言えば、国からの圧力はなかったし、製薬会社などスポンサーからの圧力もなかった。つまり外圧は、私が知る限りでは皆無だった。一方で、我々が政府やスポンサーに対して忖度したこともなかった。

では、内部の反応はどうだろうか?事実、CBCテレビ社内でこの報道を止める人は誰もいなかった。国が勧めるワクチンで未曾有の難局を乗り切ろうという機運が高まっていたため、もちろん報道に慎重になった側面はあった。

しかし、当時の報道部長も報道局長も止めなかった。社長は「しっかりと報道しなさい」と、むしろ背中を押してくれた。

私たちは、独断で勝手に報道していたわけではなく、これがCBCテレビの報道姿勢なのだと確信していることを、初めて人前で伝えた。この話をした時に、会場で大きな拍手が起きた。当たり前の報道をしているだけの私は、この拍手を少し恥ずかしくも感じた。

大石邦彦さんによる本の紹介動画

そして大石さんが本の紹介をしている動画はこちらです。こちらのチャンネルには新型コロナワクチン関連の動画が多数ありますので、気になる方はそちらもチェックなさってみてはと思います。

「新型コロナワクチン影の輪郭」を読んで思ったこと

その後、「新型コロナワクチン影の輪郭」を読んで私がまず感じたのは、人の命よりもお金や立場など自分の都合を優先する人、あるいは優先せざるを得ない状況の人がたくさんいて、その結果、問題が深刻化しているということでした。

一方、そんな状況の中でも、リスクを冒してワクチン問題に取り組んでいる人々、すなわち医師、治家、教授、報道関係者などになるべくしてなったとも言える人々が確実にいることに、感動と希望を感じました。

印象的だった内容

印象的だった内容をいくつか引用しておきます。

ワクチンを打てば打つほど感染しやすくなる(P192~)

この仮説を裏付けるようなデータは存在しているのだろうか?

おそらく一番母数が大きいのは、厚労省のワクチン効果を示すデータだ。これによれば、年代によってはワクチンを打っていない未接種よりも、ワクチンを2回以上接種した人の方が人口10万人あたりの感染者数が多かったのだ。

そもそも、この最も重要なデータ「ワクチン接種歴別の新規陽性者数」を、2022年5月まで、厚労省は意図的に操作して「ワクチン未接種者のほうが感染者数が多いように見せかけていた」ことが判明している(前著『新型コロナワクチンの光と影』本文208PP. ~参照)。しかし、名古屋大学医学部名誉教授・小島勢二医師の指摘により、これは「接種歴不明」だった人たちを全て「未接種者」に加えることで「ワクチン接種者」のほうが感染抑制できるというように見せかけていたことがわかってしまった。

小島医師は、海外で発表されているデータではワクチンに感染予防効果がないことがはっきりしているのに、なぜ厚労省発表のデータによると感染予防効果があるのか不思議に思い、データを精査して、この驚くべきカラクリを発見したのだった。

日本人は、国民の健康を守るべき厚生労働省が最も基礎的なデータを改竄していたことによって騙されていたことになる。

佐野特任教授らの推測通り、ワクチンを複数回接種したほうがコロナに感染しやすくなるという傍証でもあり、結論としては、「ワクチンに感染予防効果はない」と言える。

佐野特任教授は、これまでの研究結果や見解をまとめて国に提出した。そして、ワクチン接種後に死亡した人全員の病理解剖を実施することや、検体を保存することも国に要求している。

私は、佐野特任教授に聞いてみた。コロナワクチンと皮膚炎の因果関係はあるのか?「状況証拠的には黒に近いと言える」彼は迷いなくそう答えた。

しかし、「状況証拠的には?」にはどんな意味があるのだろう。実は、佐野特任教授の患者を調べる限り、ワクチン接種によって様々な皮膚症状が起きているのは事実だが、現状では皮膚組織に存在したスパイク蛋白が、どんな機序(メカニズム)で帯状疱疹などを引き起こしているのかという解明にまでは至っていないという。

容疑者までは突き止めたが、その犯行手順の全容については、現在まだ立証の途上だというのだ。それが「状況証拠的には……」という意味である。

佐野特任教授の研究機関ではシロ、クロはっきりさせられないのか?と尋ねると、彼は悔しさを滲ませながらこう語った。「我々のような一大学だけでは難しい」と。

「ワクチン研究を許さない」その理不尽で不平等な契約の意図は何か?(P194~)

この、肝心の新型コロナワクチン。過去に一度も成功したことがなく、特例的緊急承認によって、十分な治験を経ることなく人類に初めて使われた遺伝子ワクチンを、実はワクチン学者が研究できない事実をご存じだろうか?

今回のコロナワクチンは、日本が国として購入したわけだが、ワクチンメーカーとの購入時の契約によって、「接種目的以外で使用できない」、すなわち研究のために使用してはならないという強力な条件、莫大な違約金などによって縛られているという。

この巨大な壁が、佐野特任教授の「我々のような一大学では無理」という意味なのだ。

佐野特任教授は、「mRNAワクチンを自由に研究で使えるようになれば」と続けた。

今のコロナワクチンは、契約上、接種目的でしか使うことはできない。つまり、副反応等の検査をするための研究目的でワクチンを使用してはいけないと決められている。

そのことを、多くの医師や専門家が嘆いている。

契約違反に対しては極めて厳しい罰則規定が設けられているとか、接種後のトラブルに関しては一切賠償責任を負わない(製造者責任は問われず、買った側の国が全責任を負う)との項目もあるそうだ。

日本は(日本だけに限らないが)、いったいどんな契約をアメリカの製薬会社と交わしたのか?主催者である国民が、その細かな条件について全く知らされることがないのはなぜなのか?日本人の命と健康が危ぶまれている中、日本人の体内に直接入れるワクチンに関する独自の研究が禁じられている意味を考えなくてはいけない。契約というパンドラの箱を開けないことには、実はこの問題の本質は見えてこないのかもしれない。

「ワクチン問題研究会」―――なぜ、名誉教授だけが前線に立つのか?(P198~)

その医師との出会いは、番組宛に届いたあるメールがきっかけだった。後に、国のワクチン接種による健康被害を指摘し、一般社団法人の「ワクチン問題研究会」を立ち上げることになる福島雅典医師がメールの送り主だった。

京都大学名誉教授の福島医師のメールには、「このワクチンには問題点がある、君と話したい」と記してあった。

すぐに電話をすると「私は接種前から、このワクチンには疑問を持っていた」と持論を展開した。

私に連絡をくれたのは、福島医師が、家でテレビを見ながら新型コロナワクチンについての問題点を指摘している様子を見た娘が、「自宅でワクチンについて何を言っていても変わらないじゃない。CBCテレビでは、ワクチンのリスクについてもきちんと伝えているから、一度、大石さんに連絡してみたら?」とアドバイスをくれたのがきっかけだったという。

福島医師は、京都大学大学院の医学研究科で薬剤疫学分野の教授も務め、薬害エイズ問題では被害者側に寄り添い、薬害根絶に取り組んできた人物でもある。

薬害に対する考え方は、「さっきまで元気だった人が、ワクチン接種後に歩いていて電柱にぶつかったら、それはワクチンのせいかもしれないと考えて検証するべきではないか」という、いたってシンプルでわかりやすいものだった。

接種後に、通常考えられない行動を取ったなら、まず最初に薬剤の影響を考慮すべきという福島医師の言葉は、このワクチン問題において一番抜け落ちていた視点だったかもしれない。「クスリ」という言葉を逆さに読めば、「リスク」となる。まさにリスクが背中合わせのクスリ、ワクチンは諸刃の剣でもあったことを、改めて教えてくれた。

その後も福島氏には何度か取材させていただいたが、具体的な動きが始まったのは、2023年9月だった。前述の「ワクチン問題研究会」の立ち上げ会見を、他ならぬワクチン問題の監督官庁でもある厚生労働省内で行ったのだ。

勇猛果敢な戦国武将として知られる福島正則と、字は異なるが読みは一緒で、勇気を持って敵陣に突入する様も「何か似ている」と、私は勝手にシンパシーを感じていた。

この研究会は、新型コロナワクチンの安全性に懸念を表明する大学の名誉教授や全国有志医師の会のメンバーらが中心になって、ワクチン後遺症の原因と治療法を究明するための学術研究機関だ。その代表理事が福島氏で、理事に大阪市立大学(現・大阪公立大学)の井上正康名誉教授、東京理科大学の村上正康名誉教授らが名を連ねている。

「医学」も研究費を人質に取られている(P200~)

なぜ大学を退職した名誉教授しかいないのか?福島氏は「答えは簡単だ」と、教えてくれた。現役の大学教授らがこの問題を指摘すれば、「大学側から睨まれて研究などとてもできないから」とのこと。本当にそうなのだろうか?「学問の自由」などというのは幻想に過ぎないのか?

福島氏と同じ京都大学で准教授を務め、長年ウイルス学や免疫学を研究してきた宮沢孝幸氏に聞いてみた。宮沢准教授は即答した。

「国立大学は国から研究費用をもらって研究しますから、国に異議を唱えることは難しい」と。つまり、国立大学の研究者らは、コロナワクチンに関してマイナスになるような研究をすれば、国から大学側に圧力がかかり、今度は大学側から教授らに圧力がかかるため、この問題についてはアンタッチャブルになってしまうというのだ。

しかし、そんな圧力があると予想される中、コロナワクチンのリスクに関しても、テレビやYouTubeで舌鋒鋭く指摘する宮沢氏は、こう語ってくれた。

「ワクチンを認可するのも厚労省なら、薬害の責任を負うのも厚労省。だから、問題が起きた場合も厚労省は否定したがる」これを変えるには、どうすればいいのか?

すぐさま質問すると「国から完全に切り離された、忖度のいらない民間機関しか、ワクチンの実態を調べられないのではないか」と言う。

この他、何人かの現役の大学教授にも聞いてみたが、宮沢氏と同じような返答だった。だからこそ、退職した大学名誉教授たちばかりが、自らの使命として、最後の仕事をしているのだろう。

井上正康名誉教授は、「全て手弁当、何の利益もないが、日本の医学、日本の未来のために最後のお勤めをしていますよ」と、柔和な表情だが、力強く語っていた。

ワクチン後遺症についての未来の評価はまだ分からない。しかし、少なくとも目の前には数多くのワクチン後遺症患者がいるではないか。その人たちを救わずして医師と言えるのだろうか?という井上氏らのスタンスは、正義の輪郭を失いつつある社会のなかで、一筋の光にも見える。

地方議員、目覚める!(P225~)

2022年2月、ワクチン後遺症の患者をサポートしている地方議員がいると聞いて、奈良県に向かった。

鹿が放し飼いされている、奈良公園の目の前にある奈良県庁で、初めて対面した。奈良県の植村佳史議員(当時)と名刺を交換したのだが、驚いた。

そこには「自民党」と書いてあったからだ。ワクチン接種は、政府与党自民党などが推進している国策、だから地方議員とはいえ、ワクチンのマイナス面を暴露するような行為は許されないと考えていたからだ。

(中略)

植村氏は、地元の「患者の会」の要望を奈良県のワクチン接種推進室に届ける橋渡し役を買って出ていた。自民党は接種を推進するからこそ、接種後の体調不良の問題とは誰より積極的に向き合うべきではないかと考えていたのだ。

「国民に接種の協力をお願いした結果、一定数副反応で長く苦しんでいる人もいるのであれば、接種を推進する我々の責任として救済の手立てをしていかなければいけない」、と力説する彼に、私は、「ワクチン後遺症について理解している議員は少ないのか?」と尋ねた。彼は「少ない」と即答した。その理由を聞くと、今度は即答できず、しばらく言葉を選びながら、彼は慎重にこう答えた。

「ワクチンの副反応、後遺症があると言ったら、それだけで『反ワク』というレッテルを貼られてしまう。それが、それぞれの政治活動においてマイナス点になると感じる議員もいるのだと思う」

なるほど、これが政治家の本音なのか……。

(中略)

ワクチン後遺症に関する理解は議員の中でなぜ進まないのだろう?その理由を解明するため、2023年7月に、大阪府泉大津市で行われたシンポジウムを取材した。

泉大津市といえば、トップの南出賢一市長自ら「ワクチンリスク」を動画で配信し、特に子どものワクチン接種には慎重であるべきと訴えていた。

また、ワクチン接種後の長期体調不良が多い点に着目し、早い段階から「ワクチン後遺症」に関する改善プログラムを実施している稀有な自治体だ。

市を挙げて、様々な分野の医師らを招き、患者らの体調を改善すべく尽力していた。

全国ほぼ全ての自治体が「ワクチン接種を推進する」という立場の中、「積極的には推進しない」というスタンスを貫き、「ワクチン後遺症の患者が出ている以上、接種は一度立ち止まって考えるべきではないか」と今の接種体制に疑問を呈していた。

(中略)

このシンポジウムには南出市長自身も登壇し、ワクチンリスクのデータを紹介していたが、会場には泉大津市議会の堀口陽一議長も顔を見せていた。

泉大津市のワクチンリスクに関するシンポジウムは、市長単独の判断による開催ではなく、議会も一定の理解を示したうえで実施されているという点が珍しかった。堀口議長は、ワクチン接種に関する勉強会を開いたときに来ていた講師の話を聞いたことが発端になり、その輪が議会にも広がっていったのだと教えてくれた。

議員にワクチン後遺症の理解が進まない理由は、「その事実を知らないからではないか?」と堀口議長は推測する。

たまたま招かれた勉強会のおかげで、ワクチンリスクを「初めて知った」議員と「知らなかった」議員に別れるのだとしたら、改めて「知る機会」を拡げる大切さを痛感する。

(中略)

一方で、大阪府富田林市の南方泉市議会議員は、「ワクチンのベネフィットとリスクに関する情報は、市民に対して平等に伝えるべきであると議会で訴えてきた」と語っていたが、自治体の態度は全く変わらなかったそうだ。なぜなのか?

職員からは、「国から言われているので、我々は接種を推進するしかありません」という答えが返ってきたという。

地方自治体は、国の方針には永久に逆らえないということか。地方交付税交付金というお金によって縛られている構造の問題なのか?

そもそも、今回のワクチン接種は、国から「新型コロナウイルスワクチン接種体制確保事業費」という予算のもと推進されている事業で、ワクチンの接種の回数に応じて、国から自治体に莫大な国庫補助が交付される仕組みであり、だからこそ自治体は住民に対してワクチン接種を熱心に推進してきた側面もあるだろう。

最後に

ちなみに大石さんが特に伝えたかったことは、6章、コロナ禍が浮き彫りにした「政治と行政の歪み」だそうです。

本の内容は盛りだくさんで、被害者や遺族の声もいろいろと書かれています。また、この本を購入するとコロナワクチン被害者や遺族の団体への寄付になりますので、自分も何かできることをしたい!という方はぜひチェックなさってみてください。

では素敵な夜を!

※本ブログはアフィリエイト広告を利用しています

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